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AQL品質管理における品質特性の分類

AQL品質管理における品質特性には、いくつかの分類があります。品質特性は、品質の要素、品質を評価する対象のことで、「真の特性(実用特性)」と「代用特性」とに大別されます。「真の特性」とは、消費者が求める品質そのもののことであり、具体的な測定方法と数値で表現することができます。
しかしながら、主観的な品質や数値化できない品質もあります。それは、「代用特性」として、測定可能な特性値を用いて判断します。

●企画品質
製品を企画する段階で決める品質のことです。
消費者が望んでいる品質がどの程度かを定義してから、それを製品の品質の骨格とします。

●設計品質
「ねらいの品質(Quality of design)」とも呼ばれ、製品の設計段階において、技術面の能力や原価、売価などを考慮しながら品質を設定したものです。運用していく上での釣り合いを付け加え、品質目標とします。

●製造品質
「できばえの品質」であり、「適合品質(Quality of conformance)」とも言われ、製造された製品の品質のことです。設計の段階で「設計品質」を設定しても、製造する過程で品質は変動し、設計していた品質と、実際に製造された品質との間には、差が生じてきます。

●使用品質
「製造品質」は、製造した側が判断する品質ですが、「使用品質」は、実際に消費者がその製品を使用したときに判断する品質を意味します。通常、「製造品質」と「使用品質」が一致することはありません。したがって、AQL抜き取り検査などにおける判定基準が品質の標準となります。

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品質管理と品質保証に関する情報収集&分析をおこなっています。