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AQLの計算と設定方法~その1

製品の品質管理におけるAQLの計算と設定方法についてご説明いたします。AQLを決める場合には、さまざまな判断方法があります。

●必ず確保すべき品質水準を基本として設定する。
製品の種類や構成によって、品質管理の水準は変わってきますし、企業・工場などによっても様々です。抜き取り検査で判明した不適合品が他のアイテムと置き換えが可能であったり、不具合があっても重要ではないと判断される場合は、aqlはゆるく設定することができます。逆に重要な部品であったり、置き換えが不可能な場合、高価である場合などは、厳しいaqlを設定する必要があるでしょう。
●納品先などと協議し、AQLの指定があればそれに従う。
●重要と思われるOC曲線図を参考とし、P0などから判断する。
●過去の類似品などから実績を調べ、その工程平均の計算を参考とする。

製品の納品先や供給先には、製品の品質や指標を独自に設定している場合があります。まずは、その指標に従うのが基本と言えます。また、過去の実績や拭き取り検査の付表など、すでに存在している指標を参考にAQLを設定する方法もあります。新製品の場合でも、似たような実績からAQLの目安を取り出すことが可能ですし、その方がやみくもにAQLを決定するよりも近道と言えます。

ただし、過去の実績があるからと言っても、必ずしもその製品品質が過去の例と同じ、または良くなるという保証はありませんので、くれぐれも注意が必要です。これらは、あくまでAQLを設定する上での目安の一つだからです。

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品質管理と品質保証に関する情報収集&分析をおこなっています。